2012年10月
良いスコアを出せるプレーの仕方 NO.2
今回からは、具体的なプレーの仕方をお話していきましょう。
「保険をかけた」プレーの仕方
「 こうプレーしよう 」と計画しても、その通りにはならな場合が多いものです。
それが身にしみてわかっている?のだから、
理想や願望でプレーのプラン立てないことです。
正しく目標に構えられても、長いクラブ(ドライバーやフェアウェイウッド)は
どうしてもボールは右に飛びやすいものです。
将来的にはまっすぐに飛ばしたいものですが、
今は、悔しいけど「右に曲がってしまうもの」と受け入れて、
目標取りを理想地点の左に取りましょう。
私のレッスン経験から、アベレージゴルファーは、
ウッド系のクラブは目標より、30度くらいまでは曲がってしまいます。
余程のことがない限り、その日その場でスイングが改善され、
ボールがまっすぐに飛ばせるように変身することは考えられません。
その日は高確率で、右方向に曲がるでしょう。
ゴルフで、ボールが曲がってOBになってしまうことを、「事故に遭う」と、とらえてみましょう。
実生活では、最初から事故に遭う確率が高ければ、誰も挑戦しません。
そこでゴルフでのアクシデントを、現実の事故の仮想体験として考えみるとわかりやすいでしょう。
事故に遭いそうならば、私たちは、「保険をかける」でしょう。
ゴルフプレーに、「保険をかける」と、思い切ってプレーができますよ。
たとえば、一番危ないドライバーのティーショット。
だいたい、狙った理想ポイントの30度は右に曲がる確率が高いのですから、
理想ポイントの30度左に目標(第2の目標)を見つけて構えを取りましょう。
つまり、「失敗する確率が高い」→「失敗しても命があるように」という考え方が、
「保険をかけた」プレーの意味するところです。
あとは、ホントに第2の目標に飛ばしてやろうと狙ってスイングします。
コツは、「決めたことは、信じてやりきる!」というこの一点です。
たまには、右に曲がらずに左に真っすぐ飛んでいくこともあるでしょう。
この場合は、保険の「掛け捨て」になります。
しかし、ドライバーショットはもともとそんなに左には曲がる球筋ではありませんから、
もし左に飛んでもそうそうOBまでは行かないでしょう。
次に打てれば問題ないですし、「掛け捨て」は、無事であったということです。
予想通り、ボールが右に曲がって、ほんとの理想目標に落下してくれればかえって好都合です。
予想以上に右に曲がっても、ギリギリ右端には残ってくれるでしょう。
これが、「保険がおりた」ということです。
ボールは、ほとんどが曲がるのだから、統計を取ってみると、
「保険がおりる」場合が多いことでしょう。
7番アイアン以下の短いクラブになると、右に曲がる「度合い」が少なくなってきます。
だいたい、ウッドクラブの半分くらいの曲がりで済んできます。
左への目標取りは、ドライバー程はいらないでしょう。
しかし、狙う方向の右側にバンカーや池などがあれば、
大事をとって「小額の保険」をかけましょう。
この発想は、ビジネスでのリスクヘッジとして役に立つでしょう。
ビジネスでは、こんなことは当たり前のことかもしれませんが、
とっさの場合のトレーニングとして、
「人生やビジネスの縮図」と言われるゴルフでトレーニングしておくと、
いつか遭遇するビジネスや人生の土壇場で“身体で”対応できるかもしれません。
~つづく
良いスコアが出せるプレーの仕方 No.1
【 基本的なプレーの考え方 】
気持ちいい最高の当たりの1打が、そのまま良いスコアにつながるとは限りません。
逆に、そこそこの当たりでも、いいスコアを出せる方法はあります。
最高の当たりを狙うよりも、
「60点、まあまあ」を狙ってスイングすることをおススメします。
ゴルフで最も価値が高いのは、良いスイング、気持ちいい当たりではなく、
「良いスコアを出すこと」です。
自分にとってのゴルフの目的の優先順位を明確にしておきましょう。
アマチュアゴルファーの方で、良い当たりがどんどん続いていきますか?
なかなか難しいですよね。
だったら、“現時点での自分”の、60点くらいの当たりを狙い続けていく方が現実的です。
60点のレベルは個人差があります。
100点に近い当たりばかりを求めていると、
プレッシャーが強くなり、結果的に20点、30点程度のショットが多くなってしまい、
全体の平均点は大きく下がってしまいます。最初から60点を目指していけば、
気持ちがラクになり、結果的に「60点以上の」当たりが多くなり、
平均点も60点以上になるでしょう。
「目の前の当たりのいい1打」より、「全体の平均点アップ」を考えた方が、
確実に良いスコアが出せるようになっているのが、
ゴルフのゲーム性というものです。平均点は、最高点ではありません。
~つづく