100切りを最短で達成するスイング作りと練習法12
~シングルハンディ、競技ゴルファーにも効果的~
「下半身の安定」は、べた足にすることではない 2
「下半身の安定」は、ベタ足にすることではない
~1の続きから
《 スエ―とスイング軸とは 》
左かかとを、ヒールダウンさせると同時にダウンスイングを開始すれば、
下半身から順番に動かせて、スイングのリズムもタイミングも良くなってきます。
よって、倶楽部ゴルフジョイでお教えしているスイング作りでは、
「バックスイングで左足かかとをべた足にするメリットはない」
と考え、ヒールアップを推奨します。
極端にヒールアップするのではなく、球1個分程度で十分です。
左ヒザは前方に突き出さず、内股に使っていきます。
ヒールアップしたトップの位置で3秒程静止してみてください。
腕でクラブを引っ張りあげず、上半身や腕をリラックスさせることも忘れないようにしましょう。
この状態から、左足かかとをドンと踏み込めば、必ず腕が勝手に下りてきます。
結果的に、ダウンスイングは適度なインサイドから下りてきて身体のターンもスムーズになります。
《 正しい解釈へのポイント 》
特にフォロースル―においてのベタ足とは、ほんの一瞬であり、
ずっとキープすることではありません。
高速度カメラで撮られた連続写真の、その一瞬だけを見ていたら、理解を誤ります。
べた足タイプのスイングとは、
「ベタ足の状態や期間が長いタイプか短いタイプか」
に分かれるだけです。
特に飛ばし屋タイプでは、インパクトゾーンで右足を
ベタ足にしていることは、ほぼありません。
スイング中のエックス脚をキープして、一気に右足をターンして飛ばしていきましょう!
もちろん、べた足で上手く打てている人は、そのままでOKです。
柔軟性に富んでいるか、腕の使い方が上手なゴルファーなのでしょう。
ここでの解釈で大事なのは、
「べた足でなければならない」
や
「ヒールアップしてはならない」
といった“限定”はよくないということです。
自分の特徴や身体能力を見きわめ、適している方を採用することが
倶楽部ゴルフジョイが目指す100切り達成が可能なスイング作りなのです。
《 べた足のメリット 》
最後に、べた足が特に必要な場面をお教えしましょう。
傾斜地からのショットやバンカーショットです。
これらの場面では、スイング中終始ベタ足状態が必要です。
傾斜地やバンカーショットでのべた足スイングの腕の使い方は、
ヒジをコンパクトにたたみ、手首を柔らかく使うことです。
両足を閉じて、通常のアドレスよりもヒザを低く
落として連続素振りをしてみてください。
傾斜地やバンカーからの腕の使い方が上手になります。
また、スイング軸が安定し、バランス力がアップする一石二鳥の練習法です。
傾斜地ショットの直前に実践すれば、ナイスショットの確率が上がるはずです。
■ まとめ
ベタ足はスイングを安定させ、インパクトからフォロースルーにかけても、
右かかとはベタ足が良いと言われている。
一方、バックスイングの左ヒールアップは、
スエーや軸がブレると言われている。
しかし、ベタ足の意味を正しく理解していないと、
腕の動きが悪くなり、ミスショットになりやすい。
ベタ足スイングは、股関節の可動域の充分な広さが必要だ。
一般的なゴルファーで、その条件を備えている人は大変少ない。
そこで本メルマガでは、逆にヒールアップをお勧めする。
特に左ヒールアップは、バックスイングでしっかり
ねじれて肩が入り、良いトップが作れるし、
ダウンスイングからは、自然に下半身から始められ、
スイングのリズムやタイミングが良くなる。
スイング中、やや内股感覚を維持していれば、
軸ブレやスエーは充分防げ、
ヒールアップのデメリットは気にしなくても良い。
ベタ足が必要な状況は、傾斜地やバンカーショットである。
バランスが保ちにくいし、平地や芝の上からの通常のショットよりも、
少ないフットワークで済むからだ。
考え方として大事なのは、
「ベタ足にしなければならない」
「ヒールアップしてはならない」
といった「限定」は良くないということだ。
自分の身体的特長や能力を見きわめ、
ベタ足かヒールアップの適している方を選ぶのが賢明である。
了
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