100切りを最短で達成するスイング作りと練習法25
~シングルハンディ、競技ゴルファーにも効果的~
「ワキを締めてスイングする」の真意
「ワキを締めてスイングしろ」
練習場で、ゴルファーの練習風景を見ていたら、
ヘッドカバーやバスタオルをワキにはさんで、
落とさないようにスイングしている人がいます。
とても熱心な方なのでしょう。
ただ漫然と球を打つのではなく、練習に工夫が見られ、
上達したいという気持ちが伝わってきます。
ワキにヘッドカバーをはさんで練習するドリル
しかし、よく見ていると、
ワキにモノをはさんだままフルスイングの練習をしているのです。
このドリルは、肩から肩までのハーフスイングで実践するのですよ、
とお伝えしたかったのですが、その勇気がありませんでした(笑)。
ほとんどのゴルファーが、“ワキを締める”というと、
「ワキをぴったり閉じる」
と思っているようです。スイング中のワキは、
“空間を作ってはいけない”
ということでしょうか?
「ワキを締めて振れ」の表現をそのまま解釈すると、
確かにそう受け取ってしまいそうです。
しかし、プロのスイング写真を見ると、
トップやフィニッシュでは、ワキに空間があるように見えます。
下の画像で、ヒジとワキのスペースに注目してください。
「空く」といっても、エラーの空きと、
必要かつ適正な空きの違いを理解しておきたいです。
スイング中のワキの空き具合を比較してみましょう。
実は、「ヒジをたたむ」ということに、
この項目の正しい理解へのヒントが隠されています。
関連する表現として、
「スイング中は三角形を崩さない」
があります。これら二つの表現を一緒に見ていくことで、
誤った解釈でワキを締めた変則スイングから脱却できるでしょう。
☆★“その定説”を徹底検証する☆★
ワキを締めることを誤解しているゴルファーは、
スイング中、ずっとワキを締めようとしているようです。
これでは、ワキが“締まる”が、“縮こまる”ことになり、
適正なスイング軌道から大きく外れてしまいます。
「ワキが空く」正しい空間を明確にしておくことです。
先に述べたように、ワキにヘッドカバー等をはさんで、
スイング中に落とさないように練習しているゴルファーを見かけますが、
正しい意味とやり方を理解していないと、逆効果になってしまいます。
バックスイング9時の位置以降は、
ワキにはさんだモノは、むしろ落ちなければなりません。
ダウンスイング9時からフォロースルーにかけては、
またワキは締まってきますが、もちろん意図的に締めようとするのはNGです。
この練習法は、腕の動きが9時から3時の位置までで、
フルスイングはしないのが正しい練習法なのです。
これでは、ワキを締めるより”縮こまって”しまいます
ワキの締まり具合の目安が案外難しいようですね。
スイング中、終始ワキを「空けてはならない」のではなく、
「スイングの途中までワキが締まっている」
というのが正しい解釈です。
トップ・オブ・スイングとフィニッシュの位置では、
ワキにわずかな空間ができます。
スイングではこれを「ワキが空く」とは言わず、
「正しく必要な空間」
と考えます。
スイング中の両肘は真下を向いていればOK
≪ナイススイングへの転換のポイント≫
良いスイングは、アドレスの段階でワキはすでに締まっているのです。
スイング中に、ワキを
「締めようとする意図」
は不要であると理解してください。
静止している状態ですから、良いアドレスの真似はできることでしょう。
良いアドレスに関しては、柔軟性等の身体的個人差はほとんど関係ないと思われます。
正しい知識と理解が、良いスイングへのアレンジのコツです。
私が考えるスイング理論では、バックスイングでの左腕が9時~10時の位置付近では、
右肘はほぼ真下に向き、フォロースルーでの右腕が3時~2時の位置付近では、
左肘がほぼ真下を向いていれば
「ワキが締まっている」
としています。
つまり、ワキが締まっているとは
「 バックスイングからフォロースルーで、両肘がほぼ真下を向いている 」
ことと言えます。
スイング中のワキが締まっているゾーン
この位置では、ワキは締まっていることが望ましい
≪三角形のキープとは≫
「ワキが空いている」とは、スイング中の両肘が真下を向かず、
“外側に張っている”
ことを言います。
無理にトップの位置を大きく、高くしようとして、
肘が外側に張って五角形になってしまうくらいなら、
9時の位置までのトップの位置でも良いのです。
倶楽部ゴルフジョイのレッスンでは、
スイング中に腕と肩できる三角形は大小の2つあると考えます。
肩幅を底辺とし、両腕の長さを辺とする「大三角形」と、
両肘を結んだ線を底辺とし、肘から先を辺とする「小三角形」です。
大三角形のキープは、およそ腕が腰から腰の8時~4時の範囲までです。
小三角形のキープは、両肘の間隔が、
トップ~ダウンスイング~フォロースルーまでほぼ同じであれば、
スイング中の三角形はキープされていると言えます。
9時の位置以降と、3時の位置以降は、大三角形は崩れます。
つまり、構えたときの両肘の間隔がスイング中終始同じであれば、
大小の三角形のいずれかがキープされているということになります。
≪三角形を保つとは、ひじを縦にたたむこと≫
スイング中の肘は、タテにたたむということが、
三角形を崩さないということなのです。
ここを誤解すると、テークバックで両腕を伸ばしたまま
どこまでも上げようとしてしまいます。
これでは、スイングを崩してしまい変則スイングとなってしまいます。
当然、ワキは空いてしまいます。
「肘をタテにたたむ」とは、スイング中の両ひじは身体の幅の中にあることなのです。
「肘をタテにたたむ」とは、スイング中の両ひじは身体の幅の中にあること
≪まとめ≫
レッスン記事等で、
「バックスイングはできるだけ身体から遠くへクラブを上げる」
「両腕の三角形を崩すな」
などの用語にはまどわされないようにしてください。
身体の柔軟性が高いジュニアゴルファーやプロゴルファーなら可能かもしれませんが、
アベレージゴルファーには適さないでしょう。
良いスイングは、良いアドレスから生まれることは、先に述べてきました。
良いスイングは、スイング中に「ワキを締めろ」というような
“ああしよう、こうしよう”という操作が少なくなります。
私のスイング作りの目指す考え方です。
あなたの100切り達成を心から応援しします!
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