100切りを最短で達成するスイング作りと練習法24
~シングルハンディ、競技ゴルファーにも効果的~
バックスイングは肩をしっかり回すな(その2)
(その1)のつづきから
☆★上達につながる正しい理解☆★
ではどうやって、
“飛んで曲がらない”
バックスイングを作っていけば良いのでしょうか?
バックスイングは、肩ではなく、腰や太ももからねじっていけば、
肩は“自然に”回ってきます。
腰は、「肩の周りの半分」を目安にしましょう。
つまり、肩は「回す」のではなく、
肩は「回る」
のです。さらには、肩は「回ったように見える」という方が
骨格的には適正な表現でしょう。
1.良いバックスイングの形
2.腕で引っ張り上げて肩を回した形
両者のバックスイングの形を比べてみると、
上半身のリラックス度の違いは明確にわかります。
肩の回転量は、90度~110度くらいが理想と言われていますが、
柔軟性に乏しい方は、70度前後、柔軟性がかなり低い人なら
45度位でもいいでしょう。
無理に肩の回転を得ようとして上半身が力むよりも、
45度でも十分な肩の回転量と私は見なしています。
肩を回すことより、フットワークを上手に使うことです。
バックスイングでの右ひざは
しっかり曲げたまま、左ひざを右ひざに寄せながら、
腰は45度くらい右に向けましょう。
身体が硬い人は、左足かかとを少し浮かせるといいのです。
きれいに背中が目標に向き、自然と肩が回ってきます。
肩の回転量が少なくても、前定説の、
「バックスイングでは、左腕を真っ直ぐに伸ばす」
でお話したように、左腕に十分ゆとり(曲げて)を持たせていれば、
ダウンスイングからインパクトにかけて、ラクに振り抜けていけます。
※ 左ヒザの使い方に注目してください。
≪良いバックスイングの作り方≫
1.右のポケットを後に引かれるイメージ
2.背中を目標に向けるイメージ
だと、スムーズにバックスイングできます。
ちょっとしたイメージや意識の持っていき方で、
身体をラクに使うことができます。
≪ 上手にバックスイングできるリュックサックドリル ≫
バックスイングを手先で引っ張り上げて肩を回していたゴルファーに、
おススメの練習法をご紹介しましょう。
リュックサックを背負ってスイングしてみると、
手先ではない、ボディターンのバックスイングのフィーリングがつかみやすいです。
適度な重さのモノを詰めてください。
肩に意識を持っていかず、フットワークを主体にして、
バックスイングでは、リュックサックを左に、
ダウンスイングで右に揺すってみてください。
背中側に意識がいくので、小手先ではなく、
大きな肩の回転が得られるイメージがつかめるでしょう。
<今回のまとめ>
バックスイングでの肩は、
“回す”のではなく“回る”
または、“回ったように見える”
肩ではなく、下半身や背中に意識を持っていくことで、
スムーズに肩が回ったバックスイングになる。
つまり、バックスイングで「肩を回す」とは、ヒザや股関節で身体をねじることである。