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ゴルフが上手くなる記事

vol.43 広いスタンス幅は、下半身の動きを安定させるのか?

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vol.43
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広い、大きい = 飛距離アップ?

「スタンス幅は広いほうが、スイングバランスが安定する」
 
という定説を信じているアマチュアゴルファーが多いようです。
 
 
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”いかにも飛ばせそう?” な広いスタンス幅の構え

ゴルフスイングの技術を説明する表現はいろいろあり、
ゴルファーによって解釈が幾通りにも分かれるようです。

「広い」「大きい」という言葉からは、
大きな飛距離につながりそうな印象を抱いてしまいそうです。
 
この定説でのキーワードは、
 
1.「筋肉の柔軟性」
2.「関節の可動域・範囲」
3.「スイング軸」

です。
 
 
ここが我流スイングへの落とし穴だ!
広いスタンス幅は、身体をスムースに回転させにくい
人気若手プロの石川遼選手や、今は引退した宮里藍選手は、
スタンスの幅も定説通りに広く、どっしりと構えていて、いかにも力強そうです。
両選手とも非常に柔軟性が高く、特に石川遼選手は
並はずれて関節の可動域が広いことを雑誌で披露していました。
 
広いスタンス幅のメリットは、体重移動の量も大きくなり、
大きなフォームでビッグドライブが打てることでしょう。
 
しかし、大きな体重移動をするということは、
バックスイングとフォロースル―でスイングの軸が2つ必要になり、
十分な柔軟性が不可欠で、技術的にもかなり難しくなります。
 
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バックスイングは右腰に軸をイメージ

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フォローからは左腰に軸をイメージしてターン

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フィニッシュ


 
 
十分な柔軟性や関節の可動域の広さ、難易度の高いテクニックを理解・習得せずに、
単純に、「飛ばしたいから体重移動する」だと、
腕の振りが身体の回転と連動させにくくなり、我流スイングに陥ってしまいます。
 
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腕の振りと身体の回転が連動していない

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腕の振りと身体の動きが連動している

 
自分流スイング作りでは、アベレージゴルファーには、
2軸スイングよりは技術的にやさしい1軸スイングをおすすめしています。
 
スタンス幅を広く取れる条件
フィニッシュで右足がきれいにつま先で立てて、両ももと両ひざが付くことです。
身体が硬くて、スタンス幅を広くすると、バックスイングでかなり苦しく感じ、
フォロースル―でのスムースな下半身のターンができにくくなります。
 
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■ 両ひざが付き

■ 右かかとが真上を向く 

 
広いスタンス幅は、スイング中の横揺れや静止状態からの揺れには強いです。
だから、広いスタンス幅は逆に安心して横にゆれてしまうという盲点があります。
 

広いスタンス幅の理解
広いスタンス幅は、あくまでも止まっているときや、単純な横揺れに対して安定するのです。
また、スタンス幅の広さに比例して、力みを招く気持ちが高ぶってくることでしょう。
 
スイングは回転運動だから、自分流スイング作りでおすすめする1軸スイングでは、
横には極力動かないほうがいいのです(実際はスタンスの幅に応じて少し横にスライドする)。
 
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バックスイングで右膝ははみ出さない

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フォローでも枠からはみ出ないように

 
両足を閉じてスイングすれば、横に少しでも動くとおっとっと、となりますが、
回転運動に対しては、かえってバランスが保てることが実感できるでしょう。
 
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お腹に力を込めながらバックスイング

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インパクト~フォローでビシッと止める

 
自分流スイングへの転換のコツ

スタンス幅は、柔軟性やスイング技術により、適正な広さには個人差があります。
アベレージ&アマチュアゴルファーには、むしろ狭めのスタンス幅が効果的です。

 

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狭いスタンス幅でも、腹筋に力をこめて、
軽く内股気味をキープしてスイングすれば、

 

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シャープな回転とスムーズな腕の振りができます。
飛距離は、まったく落ちません。
 

 

 
 
もともとスタンス幅が広かった方は、おススメのスタンス幅にすると、
「狭い」と感じてしまいますが、きっと慣れます。
 
ショートアイアン以下の短めのクラブで、身体が硬い方が適正なスタンス幅よりも広いと、
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スムースな身体の回転ができず、
スイング軌道の最下点が球をとらえる手前になり過ぎて
大きくダフってしまうでしょう。

 
柔軟性に乏しいゴルファーのスタンス幅の具体的な目安は、
 
■ サンドウェッジから7番アイアンまでは靴の横幅一つ分
■ 6番アイアンからユーティリティまでは靴の横幅二つ分
■ ウッド系は靴の横幅三足分
 
と決めておくといいでしょう。
 
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靴の横幅1足分

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靴の横幅2足分

 

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重心は、足の裏の土踏まずにかけると安定します。
つま先体重でもかかと体重でもありません。

 

正しい理解のポイント

力を出そう、より「力を逃がさない」ように
スタンス幅の広さは、そのゴルファーの飛距離の欲に比例します。
より大きな力を加えたいのでしょう。
 
どれくらいの広さからが、ミスを招くスタンス幅の広さなのかを、把握しておくべきです。
前述しましたが、フィニッシュで両ヒザが付き、バランスよく静止できるとOKです。
 
目安として、自分では「やや狭いかな」で実は十分な広さなのです。
スタンス幅は、狭すぎても、例えばほとんど両足を閉じていても、
かえってシャープにスイングできてほとんどデメリットはありません。
 
といっても、閉じてスイングする人もいないでしょう。
私がたくさんの人にアドバイスして、スタンス幅を狭くして打ってもらった結果でも、
ドライバーで最小限の幅にした方で、靴の横幅2足分でした。
 
もっと狭く、とアドバイスしても、バックスイング直前でもじもじしてしまい、
それ以下にした人はいないくらいです。
グラグラして気持ち悪いとのことでした。これは、横に動きたいからでしょう。
 
自分流スイング作りのフットワークを思い出してください。
「もっと力を出そう」としてミスを招くよりも、
十分溜まっている力を逃がさないようにしよう、と考えましょう。
 
 
まとめ
 
スタンス幅が広いと、どうしても不必要に大きく動きたくなるものです。
不必要に大きく動いても、かえって正確に球をとらえられず、
逆に飛ばなくなってしまいます。一般的に言われる「ミート率が下がる」のです。
 
アベレージゴルファーは、「大きなパワーを生み出そう」よりも、
「パワーの逃がさないように」と考えた方が、飛距離ロスや方向性のブレの両方を軽減でき、
結果的に「平均飛距離」を落とさずにすむと考えてください。
 
 
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