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ゴルフが上手くなる記事

vol.48 アドレスで背中はピンと伸ばさないといけないのか?

100切り達成自分流スイング上達塾・オンラインレッスン

vol.48
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「伸ばす」と「反らす」は似て非なるもの

ゴルフ雑誌のアドレスの写真を見ていると、
「背すじをピンと伸ばせ」という表現をよく目にしませんか?
 
しかし、よく意味を理解していないと、とても誤解を招く表現です。
レッスン用語として、というより、日本語のニュアンスとして、といっていいでしょう。
 
背すじを“ピンと伸ばす”という表現は、
背中をほとんど「反らすように」と解釈されてしまうようです。
 
 
下の左画像のような背すじで構えている人が多いので、この定説が生まれたのでしょう。
下の右画像が「反った」背すじです。
 
 
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腰が入っておらず、スイングしたらフラフラしてしまう

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一見、力強そうだが・・・・

 
私が日々のレッスンで接しているゴルファーに聞いてみると、
大半の人が「背すじはピンと伸ばして構える」と思っているのです。
 
人間本来の骨格を知る
野球の打席での構え、卓球のサーブの姿勢を思い浮かべてみてください。
どちらも背中が丸まっていますね。
身体の始動の前は、背中は丸まっているものなのです。バレーのスパイク、
テニスのサーブなどは、パワーをためて一気に解放する動きなので、例外です。
 
人間の背骨は、軽いS字になっていることは周知のことでしょう。
私たちが普通に立つと、背すじは”自然に伸びて”いますが、どういう経緯か、
ゴルフスイングでは背すじを「ピンと伸ばして構えろ」が定説になってしまいました。
 
 
ここが我流スイングへの落とし穴だ!
年齢がいくと、背すじは自然にカーブを描き、曲がっていくのが人間として普通です。
20歳と45歳、さらに60歳の人のそれぞれの背すじの伸び具合の違いは明らかです。
 
メディアの露出度の多い人気プロは、若い選手がほとんどなので、背すじはきれいに伸びています。
アマチュアゴルファーが「○○選手のように、背すじをピンと伸ばさなければ」と解釈してしまうのは、
憧れもあり、自然な流れでしょう。
 
しかし、”背すじをピンと伸ばす”ことは「反らせる」ことではない、ということを、
ここでしっかりと確認しておかなければ、我流スイングへと陥ってしまいます。
 
では、なぜ「背すじはピンと伸ばして構えろ」が定説となり、
アマチュアゴルファーに誤解を与えるようになってしまったのでしょうか?
 

背すじの伸びは個人差が大きい
ゴルフのアドレスは、股関節を上手く使うためにお尻を出して構えます
お尻を出して前傾すると、背すじは「反る」まではいきませんが、スッと伸びます。

伸びの度合いは、年齢や背筋の強さにもよるので、個人差が生まれるところでしょう。
お尻を出すと、首の付け根から尾てい骨までに軸の意識が生まれます。
 
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背すじは無理して伸ばさなくても良い。
お尻を出すことがポイント。

別の見方をすれば、お腹をへっこまして構えること。

 
首筋から尾てい骨までがある程度一直線でないと、スムーズな軸回転ができなくなります。
このお尻を出す意識がなく、ただ、地面にある球に対して構えにいくと、
背すじが「曲がった」アドレスになってしまうのです。
 
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お尻を出して構えたスイングでのフォロースルー。
前傾角度が維持されていることに注目。

 

 

これを避けるために「背すじをピンと伸ばせ」という表現が生まれたと思われます。
 
 
背すじが反った悪い例
今度は逆に、背すじをピンと反ったままスイングをしてみてください。
アドレスでは気づかないかもしれませんが、ダウンスイングから
フォロースル―で身体が伸び上がって、アゴが浮いて
しまい、スムーズなターンができません。
 
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背すじを反らせて構えると、
必ず左腕が突っ張ってしまいます。

この状態からダウンスイングすると、
 

 
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左肩が過度に浮き、スムーズに振り抜けません。

 

 

 
スイングで一番マズい、「右肩が大きく下がって」しまい、
手前をダフるか、それを過剰に嫌がってトップすることになってしまいます。
 
自分流スイング作りでは、こういう“言葉のアヤ”に惑わされてはダメです。
スタンダードスイング理論のアドレスを良く理解していただき、
正しいアドレスを身につけていただきたいものです。
 
 
自分流スイングへの転換のコツ
私たちが日常の場面で自然に立っている姿での背すじが、
アドレスでの背すじの伸び具合という理解
が、自分流スイング作り考え方です。
 
もし、普段の立ち姿で背中が曲がり気味の人は、アドレスでも、
お尻さえ出ていればOKです。構えた姿の背すじは曲がり気味なのが自然でしょう。
 
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背すじが自然なテンションで構えた理想的な姿。
何分でもこの姿勢を維持できるでしょう。

背すじを反らせ、腕を突っ張って構えた状態では、
1分もすれば、苦しくなるはずです。

 

 

 

普段の立ち姿でも、背中が曲がり気味の人がいました。
ゴルフ仲間にも「背中が曲がっているから、もっと背すじを伸ばして」と言われたそうです。
背すじを伸ばそうと、アドレスの度にひたすら背中を反らせる仕草をしていました。
私がそれに気づき、

「お尻だけ出して、もっとラクに構えてスイングしてみてください」
 
とアドバイスしたら、「ずいぶんスムーズにスイングできるようになりました!」と、
スイング中のストレスが軽減されたようです。
 
その人の「自然でラクな構え」は、やはりアドレスではどうしても
背中が曲がってしまっていますが、骨格上仕方のないことなのです。
 
あのジャック・ニクラウスは、アドレスでもそうでしたが、
普通の立ち姿も背中は曲がり気味です。


 

正しい理解のポイント

アドレスでは、無理に背すじを伸ばそうとはせずに、 お尻を出すというポイント を守ってください。
バックスイングが始まり、身体が動き出したら、背中は丸めるイメージでちょうどいいのです。
 
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バックスイングは、強い腹圧をかけましょう。
上半身と腕に力みが出せなくなります

自分流スイング作りの裏技、秘伝です。

 

 

 
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背すじは緩やかなカーブを描いている。

 

 

 
スイング中に力む人は、バックスイングからダウンスイングにかけて、
「背すじ緩ませる」イメージをしてみてください。
きっと前傾姿勢の保てた、良いダウンスイングのフォームになるでしょう。
信じられない人は、動画等でフォームを撮って確認してみると理解できるはずです。
 
プロゴルファーや上級者は、ダウンスイングからインパクトにかけて、
みんなアドレス時より、背すじが緩んでいます。
 
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お腹に力が入っていて、
アゴを浮かさないように意識すると、
自然のこの形になります。

 

 

 
ゴルフ雑誌に出ているプロの連続スイング写真を見るとわかりますが、
ダウンスイングからインパクトにかけて、スイングしている人の腕とクラブを“消して”みてください。
背すじが丸くたわんだ状態になっていませんか?
 
背すじが反っていると、身体全体が硬直しやすくなり、
どうしても力が抜けない状態になってしまいます。
 
フォロースルーからフィニッシュで、左ヒジ(右利きの場合)が外側に張ってしまい、
背筋がそっくり返っているゴルファーの方は、
ぜひ「スイングで動き出したら背すじは緩ませる」をお試しください。 
 
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アドレスで背すじが反り、腕が突っ張っていると、
ダウンスイングから必ず伸び上がってしまう。

 
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フォロースルーは、左ヒジが曲がってしまい、
スムーズに振り抜けなくなる。


あらためて見ていただくとわかりますが、
プロの背すじはアドレスでは伸びていますが「反って」はいません。
身体は、緊張して硬くなればなるほど、アドレスで背中が反り返り、
ダウンスイングからお腹は出っ張ってしまうのです。
 
 
≪まとめ≫
 
背中は、スイングの大黒柱~
前傾姿勢はスイングの要です。
特に背すじは大黒柱の役割を果たし、ダイレクトに良い前傾姿勢につながります。
 
大黒柱が適正な機能を果たさなければ、ナイスショットは望めません。
前傾姿勢とセットで考えるのが、ヒザの曲げ角度と身体の前後の体重配分です。
 
ワキの下から垂線を引いてきて、ヒザ頭と土踏まずまでが一直線にそろうようにします。
それが適正な前傾姿勢とヒザの曲げ角度です。
 
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ワキの下からヒザ~指の付け根が一直線だと
バランスの良い構えになる。

 

 

 
良い前傾姿勢と、身体の前後のバランスのいい体重配分は、
スイング軌道の最下点を安定させます。
 
背すじが反ってしまった前傾姿勢のままスイングすると、
ダウンスイング以降ヒザが突っ張ってしまいます。
 
当然インパクトでは、クラブフェースが球に届かなくなりますから、
腕を伸ばしたりして最下点を“探らなければ”ならず、非常にミート率が悪くなります。
 
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インパクトで身体が伸び上がるので、
手で打ちにいかないと球に届かない。

まさに、スイング軌道の最下点を、手で”探りに”いっている

これでは、手と身体との間隔が広がり過ぎてしまう。

 

 

ヒザを曲げた角度と身体の前後の体重配分が良い適正な前傾姿勢は、
スイング中でもその角度が保たれるので、スイング軌道の最下点を探りにいく必要がなく、
再現性の高いインパクトが実現できるようになります。
 
 
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