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2011年7月

「遠心力で飛ばすって?」

 

「大きなスイング軌道って?」「スイング軸ってどこにあるの?」

クラブヘッドは、円く動いてこそその機能を発揮します。
遠くまで正確に飛ばすためには、クラブヘッドを円運動させなければなりません。
クラブを持っている腕も当然、円運動をしなければなりません。

円運動は、コンパス運動ですから、中心、直径、半径などのキーワードが思い浮かびます。
スイングでは、「スイング軸、スイングプレーン、スイングアーク」などの言葉で表現されています。

人間の両腕の長さはほぼ同じでしょうから、スイング時での円軌道の半径は同じでしょう。
理屈では、スイング軌道は「真円」です。前傾姿勢があるので、
「傾きのある円軌道・スイングプレーン」となります。

しかし、筋肉の収縮や関節の柔軟性、円運動を行う際に発生する「遠心力」の大小で、やや楕円になるものです。
または、柔軟性の低い人は、イビツな円になってしまいます。
この遠心力が、理論通りにスイングさせてくれない「クセ者」であると、私のレッスン経験から思うのです。


遠心力のメリット・デメリット

よく「遠心力で飛ばす」ということを聞きますが、
この遠心力が"良くも悪くも"スイングに影響を及ぼすことを理解できていますか?
この飛びそうな響きのある「遠心力」を理解し、上手にスイング軌道に込めないと、
ずっとミスつきまとわれることになります。

遠心力とは、文字をよく見てみると、「中心から遠ざかっていく」ことです。
中心は身体で、遠ざかっていくものはクラブヘッドです。

クラブヘッドが、ただ遠ざかっていけば、ハンマー投げのようになってしまいます。
ハンマー投げで飛んでいくハンマーは、直線運動にかなり近いでしょう。
これが、「クラブを目標に放り投げるように」、という最もらしく広まっているヘンな表現になってしまいます。


 

つまり、ゴルフスイングは、ハンマー投げの放り投げる直前の回転運動に近い動きでなければいけません。
放り投げてしまえば、円軌道からクラブヘッドがはみ出してしまいます。

スイングとは、身体の中心と円運動をするクラブヘッドが引っ張り合うことです。
ゴルフスイングは、足元は構えた位置からほとんどズレていかないこと、を考えれば、
クラブを目標に放り投げるという表現より、背中側に放り投げる、という表現の方が適切ではないでしょうか。

ここまで、ゴルフスイングにおける「遠心力」の意味と考え方をお話してきました。
次に、どうやってこの遠心力を上手にスイング軌道におさめ、飛んで曲がらないように働いてもらうかを見ていきましょう。

                           つづく~

「ゴルフにおける平常心とは」

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今回は、前回のトラブルからの脱出のお話と関連したトラブルを防ぐお話です。
どうすれば、平常心を保ってスイングできますか?という質問を受けます。

「自分の腕前に応じた失敗の処理の仕方を持っていること。
  そしてそういう準備(技術と知識、考え方)があること」

とお答えしています。

ボールを曲げて林に入れても、ガケに落としても、
脱出できるという(そういう場面の練習をしてきて、腕前に応じた結果も理解している)自信と安心感がお守りとなり、
それがリラックスを生み、いつもどおりの平常心でスイングできるのです。

不思議なもので、「失敗しても脱出できるさ」または、次の展開に進めるルールや処理の仕方を知っているという自信、
言い換えれば「技術や知識の準備」があれば、かなりの確率で失敗しないものです。

失敗しないというか、ふだん通りの実力が出るということで、現段階の実力以上のことができるということではありません。
ここはカン違いしてはいけないポイントです。

平常心とは、練習でできることを10とすれば、本番では6くらいで実行するときに保たれるものと私は考えています。
緊張下でのプレーに慣れていて、経験も積んでいる人なら、8から9くらいは実力が出せるかもしれません。

プロゴルファーなら、ここ一番という場面、10分の10が出せるでしょう。
しかし、いつも10分の10では神経も技術ももちません。
失敗したら仕方ないと覚悟を決め、今まで練習してきたことを信じ、
うまくいったときだけのイメージを持って「ためらわずに」実行したときに起死回生の1発が出るでしょう。

トラブルからの脱出(後編)

~つづき

もし、今のあなたが、

「やってみなきゃわからない」

という場面に出くわしたなら、まず失敗すると考えてください。
まあ、ギャンブルだな、とわかっていてトライするならまだマシです。

一番危険なのは、結果の確率の判断ができない場合です。
つまり、「できることと、できないこと」の区別がつかないことです。
しかし、このレッスンを読めば、かなりの区別がつくようになるでしょう。

今のあなたから見て、高い実力のある人には、
あなたにとってはギャンブルな場面でも、上手い人には簡単なフツーの一場面なのです。

しかし、実力者も、過去にはそんな場面に泣いたはずです。
けれど、そんな過去を忘れているぐらいに経験と練習を積んで今の腕前に達したはずなのです。
これは全てのゴルファーに当てはまるでしょう。最初から出来た人なんて絶対いません。

「これどーするの?」

そんな場面は、

「1打余計に打てばいいじゃないか」

と考えれば、ほとんどのケースで、たった1打余計に打つだけで脱出できます。
後で振り返ってみたら、最小限の「出費」で済んだことに納得することでしょう。
次の、その次のショットのために、と考えれば冷静にもなり、
どこにボールを出すべきか、視野が広がってくるでしょう。

一か八か、万が一、ひょっとしたら、そんな考えが浮かんだら、まず失敗します。
腕前によって、ギャンブルの基準が違うということです。

 

トラブルからの脱出(林からの出し方とトラブルでの考え方)

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1.短く持ち、スタンスは狭く、左足体重に構える。

2.ボールは右足の前に置き、ボールは近くに置く。

3.できるだけ手首を使わず、腰から下でスイングする。

どんなに上手いゴルファーでも、必ずボールは曲がります。
曲げない練習をするより、曲げたあとのスムースな脱出の練習(失敗の処理の仕方)をすることがポイントです。

上手なゴルファーは、トラブルからほとんど1回で脱出をします。
それは、トラブルを想定して、脱出できる打ち方を練習してきたからに他なりません。

上手いゴルファーは、トラブルからさりげなく脱出しますから、
初・中級者のゴルファーはそんな場面のテクニックを見落としてしまいやすいでしょう。
そんなに難しくはない打ち方なのですが、大失敗につながってしまう多くのケースは、実力以上の欲張りが原因です。

ゴルファーは、ピンチになると、一番危険な脱出法に傾きがちです。

「一か八か」

「万が一」

「ひょっとしたら」

「やってみなきゃわからない!」

これらは全部、ギャンブル的な考え方です。

「このピンチを大逆転の1打、起死回生の1打で切り抜けてやろう!」

スリル満点でこれぞゴルフの醍醐味でしょう。しかしスリルと大事故はセットですし、
いまの瞬間のスリルと、プレーが終わったあとの、いいスコアを出した後の深い満足感、どちらを選びますか?

「やってみなきゃわからない、万が一」が思い浮かぶゴルファーが、
自分よりかなり上手いゴルファーのそんな場面を見ているとします。
当の上手いゴルファーは、どんな心境、イメージが浮かんでいるでしょうか?本人は、

「失敗するイメージがない」

が正解です。つまり、そのピンチに見える場面が、上手い人にはピンチでもなんでもなく、
フツーの1打に過ぎないのです。

  

 つづく~

「アプローチの距離感の磨き方2」

グリーン周り特集

 

旗をオーバーさせる


芝の影響を受けたり、打ち損じたりで、確率が悪くなるのは仕方ないと考えます。

「今が結果」ではなく、今の結果から「次はこうしてみよう、これくらいの強さだろうか」

と今の結果を「次に活かす」というのがゴルフの上達のプロセスと考えましょう。

「こうなるだろう」、という見当をつけ、その見当を信じて(この段階では、合う合わないは度外視)実行します。
ゴルフは、1打の直後に結果がでます。その結果に一喜一憂している暇はなく、
出た結果の誤差をよく見て、それを次の1打に活かす。これが学ぶことでしょう。


距離感発達のコツは、恐いでしょうけど、最初は旗よりもオーバーしてもいい!と思って
トライしていくのが距離感を身に付けるコツです。
ショートさせるのは、今後のためらいにつながり、決して距離感は身につきません。

 

距離感は、引き算でつかめ


私がレッスンで見ていて、キャリアがあるのに距離感が悪い人は、ほぼ間違 いなく、

「平均してショートする」

人です。回数をこなしていくと、オーバーした距離の分を引き算で合わせていくことをおぼえていきます。

「引き算」とは、小手先で行うのではなく、振り幅の大・中・小か、強弱の強・中・弱のさじ加減で合わせていきます。

つまり、「大・中・小」の型を作ってしまいます。
3等分というのは、カンも、イメージもつきやすいものです。

カンで距離感を引き算すると、ためらいにつながり、スイング軌道がブレてしまいます。
いずれにしても、ピッタリは捨て、2パット以内に寄ればOKくらいで臨むことです。
何度か実験的に練習してみて、今の実験の結果を次の1打に求めすぎないことです。

 


実験とは失敗が当たり前なのでためらわずに実行しましょう。
なんども実験を繰り返してカンが養われていくのです。

「こうしたい!」という願望は、「だいたい」というある程度の誤差の許容範囲で考えるべきです。
大きなグリーンでは、手前、真ん中、奥と3段階くらいで距離感を分けて狙うといいでしょう。

 

グリーン周り特集。「アプローチの距離感の磨き方1」

よく、チップショットのクラブ選択や、キャリーとランの比率はどうやって決めるのか、という質問を 受けます。
これは、過去の経験(感覚の積み重ね)で決めるしかありません。

つまり、カンで決めるのです。カンが冴えてくれば、「イメージ」がでます。
理屈ではなく、

「あそこに落とそう」

というイメージが自然に湧いてきます。
もし、自然にイメージが出なければ、「まだ経験が足りないんだ」、と考えて、
その段階では「ぴったり」の結果はあきらめ、練習に励んでください。

ゴルフは、描けるイメージの鮮明度によって結果が決まってきます。
アプローチの理屈をしっかり身につければ、打ち方や考え方の「型」が出来てきます。
イメージは型が決まってきてはじめて出てくるものなのです。型とは、理屈と考えて良いでしょう。

では理屈って?ボールの位置とか、構え方とか、持ち方、それに「こんな結果になりやすい」、
「今の自分なら、この程度の結果で良しとすべき」という考え方などです。


一番大事なのは、「できないかもしれないけど、理屈を飲み込んで実行してみる」ということです。
多くの方が、すぐに「できない、わからない。」と言い過ぎです。
距離感とかまだわからないかもしれませんが、そういうときは、
現時点では「だいたい、こんなもんだろう」しか方法はありません。

距離感 は、理屈では割り切れません。ピッタリを狙わないといっても、
現時点の腕前の分だけ無意識下で距離感を調節しにいくものです。
表面の意識では、むしろ「だ いたいでいい」くらいに考え、
微調整は無意識下の感覚にまかせてしまうことがコツです。

その人の現時点の無意識下の感覚以上のものは発揮されません。

次号につづく~

 

ナイスショットは、良いアドレスから生まれる。

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ナイスショットは、良いアドレスから生まれます。
良いアドレスとは、「均一感」があり、「限定的」です。

「均一感」とは、いつでも、どこででも、どんなときでも同じアドレスができるということです。
「限定的」とは、ボールの位置、構えの角度、腕やグリップの位置がいつも同じところにセットされるということです。

何やらかたくるしく思われるかもしれませんが、ボールが飛んでいく場所を限定したい、均一にしたくはありませんか?

そのためには、いつも同じスイングをする必要があります。
カラダの各部位の動きが限定的で均一感がほしい。
それは、ややきゅうくつ感を保つのがコツです。

最初はきゅうくつで狭苦しく感じるかもしれませんが、きゅうくつ感の中になめらかさを作りましょう。

 

「スコアアップはチップショットのマスターから」

グリーン周り特集

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コースでレッスンをしていて、多くの方が、旗の目の前から大きくスコアを崩してしまいます。
300数十ヤードを、2~3 回でグリーンそばまで運んでこれて、
もう手で投げれば届くような距離から4~5回もかかってしまう。
この記事を読んでくださっている方の中にもイヤという 程経験された方も多いことでしょう。

そんな割の合わないプレーは、早く卒業してください。
今回から、数回に渡り「 グリーン周り特集 」と題して、アプローチの特訓をしていきましょう。
即効性のあるお話ですから、次回のラウンドでぜひ活かしてください。


まず、パターの次にスコアアップにつながるチップショットからです。
チップショットの3つのキーワードをおぼえてください。

 「落とし場所」

 「キャリー」 : ボールが空中にある時間

 「ラン」 : ボールがグリーンを転がっていくこと。

ボールがキャリーしているときのボールの高さは、PWやAWを使った場合、
打ち方にもよりますが、ほぼ1メートルにつき、10センチの高さになる、と考えてください。

1. キャリー2~3ヤードなら、ボールの高さが20~30センチくらい。

2. キャリーが5~6ヤードならボールの高さが50~60センチくらい。

3. キャリーが 10ヤードならボールの高さが1メートルくらいとなります。(PWかAWの場合)


 

使用クラブ別キャリーとランの比率(ピッチングを基準) 
 

打ち方の良し悪しや、グリーンの芝の長さでキャリーもランも完全に比率通りに分かれるわけでなく、
だいたいの目安となります。ボールから旗までの全長を10として、

PWやAWで、キャリー5に対してラン5(写真上)
SWで、キャリー7に対してラン3
7番で、キャリー3に対してラン7(写真下)

状況に応じて、プレーで試してください。

チップショットは、以外とボールの勢いがあるものです。あんまりソフトに打っても上手く打てません。打ち方のコツは、

振り幅を、「小さく、速く、パチン!」

と思い切って打つことです。打つ直前の目線は、旗ではありません。
必ず落下地点に目線を合わせてください。
ボールは意外と低く、勢い良く飛び出していくこともイメージしておきましょう。

また、完璧にボールの落とし所とランの予測も難しいでしょうから、
4~5メートル以内に寄れば十分合格です。

旗の周りに4~5メートルくらいの大 きな円をイメージしましょう。
「チップショット + 2パット」と考えれば、緊張も和らぎ、
結果として4~5メートル以内に寄ってしまうことでしょう。

 

グリーン周りの強い左足下がりからのアプローチ

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大変難しい状況です。
一種のトラブルショットと考えて良いでしょう。

「トラブル」なわけですから、まず、結果に対して大きな期待は持てません。
脱出第一です。当然、旗にピッタリ寄せようという願望は捨ててください。
それこそが、トラブル脱出の第一歩です。

「いや、そんなの考えてないよ!」

との声が聞こえてきますが、うまく脱出できたにもかかわらず、直後の声が、

 

「あっ、大き過ぎた!」

と、本音が出てきますよね(笑)。
腕前にもよりますが、プロレベルで4~5メートルに寄れば合格と考えるものです。

中・上級者で、10メートルくらいに寄れば良し、
初心者の方レベルですと、グリーンに乗れば大合格!
いや、乗らなくても1回で前に飛べば良し、との考え方をおすすめします。

では、打ち方を見ていきましょう。
こういった場面での打ち方は、構え方でほぼ決まってきます。

斜面に適した構えが取れていないと、まずボールに当たりません。

写真のように極度の左足下がりですと、体重を低いほうにかけると、身体を支えられません。
こんなときは、右足体重に構えましょう。

さらに、左足を前に、右足を後ろに引く「クローズドスタンス」がバランスよく立てます。


ボールの位置は、右足つま先前よりも、もっともっと右寄りにします。
斜面の度合いにもよりますが、素振りをしたときに、
ヘッドが触れるポイントは、かなり右寄りです。
写真のケースですと、30~50センチくらいでしょうか。

さあ、構えが決まったら、あとはためらわずに

「気持ちよくオーバー目」

に打ちましょう。
ぎりぎり、ぴったりの未練があると、ダフってしまい、
目の前のバンカーにドボンとなってしまいます。

こんな場合は、「1打余計に打てばいいや」くらいが最も良い結果をもたらすものです。

 

スイングでの使われる腕の長さは?

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意外と誤解されているようですが、スイングでの両腕の使われる長さを考えてみましょう。
写真のように、両腕をほぼ直角にたたんだ長さです。

両腕が伸びているのは、構えたときだけ、と考えて良いでしょう。
スイングが始まると、バックスイングでは右腕がすぐにたたまれ、
フォロースルーではすぐに左腕がたたまれていきます。

さらに、たたまれている肘は真下を向いているようにしておきましょう。

肘のたたみと、フットワークのタイミングを合わせると、スムースでキレのあるスイングになります。

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