中・上級者用
クラブの通り道「どこに上げて、どこに振り抜くの?」
正確なクラブの通り道はわかっているでしょうか?
「だいたいこの辺に上げて、あの辺に振り抜く」
でしょうか?
それで、ボールには
「あそこしか(グリーンの旗のそば、もしくはフェアウェイど真ん中)ダメ!」
と要求していないでしょうか。
ボールに限りなく厳しい要求をするなら、
打つ人も、限りなく正確な軌道でスイングしなければならないことは、納得していただけることでしょう。
今回は、その「正しい軌道のチェック方法」をお話しましょう。
画像のように、軽くお尻を壁につけて構えます。
ゆっくりバックスイングをしていきます。
多くの人がインサイドに引く人が多いです。
腰の辺りから、壁に当たってしまうことでしょう。
といって、極端に逃げて、壁から大きく離れてあげるのもNGです。
クラブは
「真横の真上」
の位置関係とイメージすればOKです。
画像左が、
■グリップエンドが右ポケットで真横(アドレス位置から、 クラブは90度真横)、
■そこから腕でクラブを引っ張り上げずに腰で(腕は腰のねじり上げの補助的に使う程度) クラブを真上に上げていったポジション
がその 人のトップの位置です。
肘が内側に絞られた感じになりますか?
結果として、肘が真下を指した理想的な形になります。
腕相撲で負けるときのような感じをイメージするといいでしょう。
上がる高さは個人差があります。
ゆっくりクラブを壁に当たらないように下ろしてきてインパクト。
フォロースルーは、バックスイングの要領と全く同様です。
「真横の真上」で、実際はそれで斜めに傾いた
スイング軌道(スイングプレーン)になるのです。
実際にボールを打つことはしない方がいいですが、
軌道の確認として、朝一番のティーグラウンド横の
スタート小屋で行うといいでしょう。
ゴルフレッスンの誤解 「背筋をピーンと伸ばして構える?? 」
構えたときに、
「 背筋をピーンと伸ばして!」
と言われたり、またそう思ったりしていないでしょうか?
この表現もまた、多くのゴルファーの上達を妨げる一つだと私は考えています。
レッスンの表現は,受け取る人の技量によって、解釈が大きく分かれるものです。
私がレッスンしている表現では、背筋は「ビシッと伸ばす」のではなく、
「普通に立ったり歩いたりいる状態の背筋のテンションのままスイングする」
とアドバイスしています。
ふだんから背筋をビシッとした「キョツケー!」の姿勢で居続ける人はまずいないでしょう。
練習場で頑張っているゴルファーを拝見していると、
かなり多くの方が、背筋を伸ばしてというより、
「反りあがらせて」構えて、スイングしています。
ゴルフスイングに必要な、リラックス感がなく、
力んでる割にはそんなに飛んでいないようです。
背筋が、「伸びている」と「反らせる」では、
スイングにおける効果は大きく違ってきます。
元々が猫背の人はそれがその人の「真っすぐ」の背筋です。
普通の背筋の人が、自信のない、うなだれた背筋で構えたときに、
「背筋を伸ばして!」と言われるのです。
背筋は個人差があって当然です。
スイング時に力が出る「腰の入った構え」は、
お尻を突き出して構えればOKです。
背骨は本来一直線ではなく、ゆるやかにS字を描いていることはご存知でしょう。
力を出すときは、多くのスポーツ競技で猫背になるものです。
モノを引っ張るとき、身構えるとき、ダッシュの直前、
重いドアをあけるとき、自然に猫背になっています。
スポーツは腰が浮いたらNGなのは誰でも納得でしょう。
背筋を反らせれば、腰は浮いてしまい、重心も上がってしまいます。
スイングでも一 番力がみなぎってくる
ダウンスイングからインパクトにかけては、
連続写真などを見ればわかりますが、
アドレスよりも背筋が丸くカーブ(猫背状態)してきます。
フォローからフィニッシュにかけて背筋が張り始め、
フィニッシュで背筋が反りあがる感じになるのです。
アドレスからフォローまでは、猫背にまではしないにせよ、
ピーンと背筋を張っても逆効果。
気づいたとき(フィニッシュ時)に背筋を張るくらいの意識でぴったりなのです。
ナイスショットは、良いアドレスから生まれる。
ナイスショットは、良いアドレスから生まれます。
良いアドレスとは、「均一感」があり、「限定的」です。
「均一感」とは、いつでも、どこででも、どんなときでも同じアドレスができるということです。
「限定的」とは、ボールの位置、構えの角度、腕やグリップの位置がいつも同じところにセットされるということです。
何やらかたくるしく思われるかもしれませんが、ボールが飛んでいく場所を限定したい、均一にしたくはありませんか?
そのためには、いつも同じスイングをする必要があります。
カラダの各部位の動きが限定的で均一感がほしい。
それは、ややきゅうくつ感を保つのがコツです。
最初はきゅうくつで狭苦しく感じるかもしれませんが、きゅうくつ感の中になめらかさを作りましょう。
グリーン周りの強い左足下がりからのアプローチ
大変難しい状況です。
一種のトラブルショットと考えて良いでしょう。
「トラブル」なわけですから、まず、結果に対して大きな期待は持てません。
脱出第一です。当然、旗にピッタリ寄せようという願望は捨ててください。
それこそが、トラブル脱出の第一歩です。
「いや、そんなの考えてないよ!」
との声が聞こえてきますが、うまく脱出できたにもかかわらず、直後の声が、
「あっ、大き過ぎた!」
と、本音が出てきますよね(笑)。
腕前にもよりますが、プロレベルで4~5メートルに寄れば合格と考えるものです。
中・上級者で、10メートルくらいに寄れば良し、
初心者の方レベルですと、グリーンに乗れば大合格!
いや、乗らなくても1回で前に飛べば良し、との考え方をおすすめします。
では、打ち方を見ていきましょう。
こういった場面での打ち方は、構え方でほぼ決まってきます。
斜面に適した構えが取れていないと、まずボールに当たりません。
写真のように極度の左足下がりですと、体重を低いほうにかけると、身体を支えられません。
こんなときは、右足体重に構えましょう。
さらに、左足を前に、右足を後ろに引く「クローズドスタンス」がバランスよく立てます。
ボールの位置は、右足つま先前よりも、もっともっと右寄りにします。
斜面の度合いにもよりますが、素振りをしたときに、
ヘッドが触れるポイントは、かなり右寄りです。
写真のケースですと、30~50センチくらいでしょうか。
さあ、構えが決まったら、あとはためらわずに
「気持ちよくオーバー目」
に打ちましょう。
ぎりぎり、ぴったりの未練があると、ダフってしまい、
目の前のバンカーにドボンとなってしまいます。
こんな場合は、「1打余計に打てばいいや」くらいが最も良い結果をもたらすものです。
バンカー越えのアプローチショット
バンカーや池を越えてのアプローチショットは怖いものです。
失敗の確率も高いでしょう。しかしやらなきゃなりません。
まずは、「よし、やる!」と決心し、
ビクビクとためらうような打ち方をしないような心構えを作りましょう。
技術的なことより、この「ためらわない」で実行することが何よりも大事です。
「ためらわない」1打が、技術の不足を補います。
逆に、技術はあってもビクビクためらった1打は、プロでも大失敗をしてしまいます。
では、技術的なポイントを見ていきましょう。
1.スタンスは必ず狭く、7:3くらいの左足体重
2.ボール位置は、真ん中より1個分右足寄りに、
3.コックは使わず(クラブを立てないで)、腰から腰までの振り幅で
チップショットと、ピッチショットの混合的な打ち方と考えていいでしょう。
あとは、「ぴったり」とか「ぎりぎりに」という欲はこの際捨てて、
セイセイと旗をオーバーさせるつもりで打ちましょう。
オーバーは嫌?
こんな場面でためらっている方は、
「ぴったり寄せる」のはちょっとあきらめましょう。
いつかできるように!と練習を積んでいってください。
オーバーする方が バンカーに入れるよりマシですね!
「カップを外して狙う」とは?
「さあ、このパットは入れたい!」という場面です。
「ボール2個分カップの右を狙ってください」
とアドバイスされました。私もレッスンをしていて、こういう狙い方のアドバイスをします。
初心者の方の心理として、
「曲がるのはわかっているんだけど・・・・」
どうしても本能的にカップの真ん中を狙ってしまうようです。写真のように、
「ボール何個分」
「カップ何個分」
というような外し方で狙うことをおすすめします。
カップは、その残像をすぐ横にイメージしやすいですし、
ボールも手元にあるので、これもイメージしやすいからです。
カップもボールもだいたい2個くらいまでがイメージできる限界でしょう。
これ以上曲がるラインですと、誤差も増えてきますし、
慣れてないと、なかなかカップから外れて狙っていけません。
現時点で、この「カップを外す」狙い方ができない方は、
2個分くらいまでを射程圏内ととらえて挑戦していきましょう。
それ以上曲がりそうなラインは、2パット狙いで、
「とりあえず打ってみる」
か、上手な人のアドバイスを信じるのが一番でしょう。
ラフでどこまでウッドが使えるのか?
夏になってくると、ラフが深くなってきます。
青々としてるということは、水分もたくさん含んでいるということです。
グリーンまで距離が残っている場合では、
どうしてもフェアウェイウッドを使いたいですね。
しかし、スイング軌道と、フェアウェイウッドの形状上、
ラフには弱いことを知ってください。
写真左のケースでは、腕力のある男性ですと、
力ずくでフェアウェイウッドが使えるギリギリのところでしょう。
3番ウッドは厳しく、5番、7番ウッドでのトライをおすすめします。
真ん中の写真のケースでは、フェアウェイウッドはとても使えないケースです。
よく、「ちょっとでも距離が欲しいから」と、
こんなケースででもウッドを持つ人がいますが、
かえって距離が落ちてしまい、
欲張った代償が大きくなってしまうものです。
真ん中の写真のようなラフでは、
相当な腕力の人でも7番アイアンくらいがやっとで、
女性ですとPWかSWでないと、フェアウェイに出すことすら難しいでしょう。
補足ですが、ラフとは違いますが写真右のような芝がハゲた
「ベアグラウンド」
と呼ばれるライでのフェアウェイウッドの使用にも注意が必要です。
かなりの腕前の人なら、ボールだけをクリーンにヒットして打てますが、
よくダフってしまう人は、このようなライでのフェアウェイウッドの使用は失敗しやすくなります。
ポイントは、構え方にあります。
まず、いつもより、2~3センチ短く持ち、スタンスも狭目にします。
やや左足体重にして、コンパクトスイングで打っていきましょう。
これでも結構飛距離が稼げます。お試しください。
前傾姿勢の決め方
倶楽部ゴルフジョイでは、前傾姿勢の作り方を
「3つの基準」
でレッスンしていきます。
クラブは合計13本(パターを除く)使用できます。
一番短いクラブはPW、SWです。
一番長いクラブがドライバー、
真ん中の長さが、6~7番アイアンです。
この3種類のクラブの前傾姿勢をおぼえてしまえば、
残りのクラブは各基準から微調整していけばOKです。
写真左一番短いクラブの前傾姿勢では、
「謝罪の角度」
とおぼえましょう。約40~45度くらいになるでしょう。
真ん中の写真では、
「お礼の角度」
とおぼえましょう。
約30度くらいになるでしょう。
写真右のウッド系の前傾姿勢では、
「会釈の角度」
とおぼえましょう。約20~25度くらいになるでしょう。
各前傾姿勢から、腕をダランと垂らした位置が腕の位置になります。
この倶楽部ゴルフジョイ式アドレスだと、
構えがいつも安定し、モーションの安定も得られるようになってきます。
ライ角度を保ってスイングしよう
「ライ角度を保ってスイングする」
とは、簡単に説明しますと、
構えた角度(地面とシャフトの間でできる角度)と
同じ角度でボールをとらえるということです。
もし、構えからしてズレていたら、
ナイスショットが出る確率は低くなってしまいます。
真ん中の写真が正しい角度で構えています。
写真左は、手を上げ過ぎ(ハンドアップ)、
写真右は手を下げ過ぎて(ハンドダウン)
構えてしまっています。
写真左のように、ハンドアップでインパクトしてしまうと、
ボールは右方向に飛びやすくなってしまいます。
反対に、ハンドダウンでボールをとらえると、
左方向に飛びやすくなってしまいます。
前傾姿勢と、手元の位置はボールの飛びに
大きな影響を及ぼしますから、
あなたの体格に合った構え方を練習しましょう。
ライの見極めがカンジンです
「ライ」とは、簡単に説明すれば、地面の上にあるボールの状態のことです。
「ライがいい」、「ライが悪い」などと表現します。
写真左から右にかけて、ライが「悪く」なっていっています。
今回は、グリーン周りのアプローチショットでのライの影響を考えていきましょう。
写真左のボールは「良い」ライです。
チップショットの場合は、右足の親指前にボールを置いて、
練習どおりに打っていきましょう。
写真真ん中のボールのライは、ちょっと注意が必要です。
ボールの手前を打ってしまいやすく(ダフる)なるので、
ボール位置を、右足親指前から、中指前くらいにズラしましょう。
写真右ですが、これはライがかなり「悪い」状態です。
ボール位置を右足小指前に置いて、体重もさらに左寄りにしましょう。
いつもより、ボールも低く飛び出して、
ラン(転がり)も多くなることも計算しておきたいです。
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